トモリック暴露試験(ケレン編)

 

皆様こんにちは。

先日お伝えした通り、弊社では金属防錆塗料 トモリックの試験を行っています。

今回は、塗装による防錆処理を行うにあたり、最も重要なケレンについてご紹介していきます。ケレンとは塗装前の下地処理のことで、英語のクリーンが語源といわれています。大きく分けて1種~4種に分けられています。

1種ケレン:ブラスト法により、黒皮、赤サビ、旧塗膜を完全に除去し清浄な金属面とする。

2種ケレン:ワイヤーブラシや電動工具を用い、赤サビ旧塗膜を除去し、鋼面を露出させる。

3種ケレン:赤サビと劣化塗膜を除去し、鋼面を露出させる。活膜は残す。

4種ケレン:チョーキング(白亜化)で生じた粉化物やその他汚れを除去し、活膜は残す。

メーカーでは、2種ケレン以上(ブラスト処理推奨)ということになっていますので、電動工具を使用して、塗膜やサビを完全に撤去する必要があります。

ブラスト処理とは、工場などで行うケレン方法ですが、鋼材に砂を噴射してサビや黒皮といわれる酸化膜を取る方法で、現場での塗替えの際に実施するのは非常に困難です。

そこで、電動工具でブラスト処理と同等の効果が得られる、ブリストルブラスターという工具を導入しました。先端のスチールブラシが回転し、鋼材をたたいてサビを取っていきます。

 

 

ベビーサンダーにカップワイヤーを使用してケレンを行うと、表面のサビは取れますが、黒皮は残った状態です。

 

 

ブリストルブラスターではどうでしょうか?

銀色の鉄肌が出ているのが、はっきりと確認できます。ブラスト処理を行ったのと同様の効果が得られました。

 

 

別の素材でも見てみましょう。サンダーを使用した場合、表面の凹凸の中のサビが残っているのがわかります。

 

 

ブリストルブラスターを使用した場合、凹凸の中のサビも綺麗に取れているのがわかります。

 

 

この後色々なパターンの下地処理の状態の鋼材にまずはトモリックを塗布し、試験を行っていきます。塗布状況や、試験経過については、随時更新してまいります。

 

 

 

前回も書きましたが、実際の使用環境での試験も行っていきたいと考えております。

例えば、屋上の手すりのサビが目立つとか、会社の鉄骨階段がサビていて何とかしたいなど、状況や規模によって、試験に協力いただけることを条件に当社費用負担にて施工させていただきます。

ご興味、ご相談がございましたら、ぜひHPの問い合わせフォームもしくは、下記mailアドレスあてに、お気軽にご連絡ください。

『TOMORIC』詳細は→http://becquerel.0152.jp/product/tomoric.php

 

株式会社 アメイド

担当 白土(シラツチ)

E-mail:y-shiratsuchi-ameid@zgxh.ftbb.net

 

 

 

 

2019年03月18日